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2026年中学受験中間報告

2026年の中学受験は、首都圏全体で「例年とは少し異なる空気」をまとっている。すでに多くの学校が前期入試を終えた埼玉県や千葉県の各学校では、安全志向の動きが見られた。また2026年2月1日は日曜日にあたり、キリスト教の一部の学校で入試日をずらす動き、いわゆる「サンデーショック」となっている。
埼玉、千葉県に所在地がある各学校は入試倍率が低下傾向となり、多くの家庭は安全志向にシフトしたとみられる。特に埼玉県の中学校については、出願者数・倍率が「全体として下方向に動いている年」となった。埼玉県が公表している私立中学の出願状況を見ると、県全体の出願者数は減少傾向にあり、受験生数そのものがやや落ち着いている様子が伺える。このようなことから2026年入試は、人数においては上昇局面ではないと言える。少子化の影響で小学生の人数は減少傾向となり、さらに私立高校の授業料支援拡大(無償化)の影響によって「中学受験ブームの終焉」言われていたが、そうはどうやらならなかったようである。

学校別の状況を見ると、近年増えている安全志向のご家庭が、栄東中学校の難化に伴い、受験を回避した可能性がある。受験生の一部は確実な合格を期して埼玉栄中学校や大宮開成中学校に流入したと思われる。千葉県については、主要難関校の複数で「前年より応募者数減少」、「倍率低下」ということが確認できる。市川中学校の第1回入試、東邦大東邦の前期で見ると、ともに応募者数が前年を下回った。これらの数字から見えてくる傾向は、「安全志向」への回帰である。難関校を複数回受験する動きは依然としてあるが、併願校選びについて「確実性」を重視する家庭が増えていると考えられる。 また、学校間の倍率差がやや縮小する傾向も見てとれたり、突出して倍率が跳ね上がる学校が減り、中堅上位校を中心に倍率がなだらかになっていたりしている。

サンデーショックの今年は、プロテスタント系女子校である、女子学院中学、立教女学院中学、東洋英和女学院中学、横浜共立学園中学などの学校が2月2日に日程変更をした。またその影響で、吉祥女子中学、桜蔭中学、洗足学園中学、鷗友学園女子中学、早稲田実業中学などで1日受験の志望者が増加した。 2月2日に移動した影響で女子学院中学は志願者数が1088名となり、前年の708名から大きく増加した。これは1日に桜蔭中学や雙葉中学を受験した生徒層が、2日に女子学院中学を併願できるようになった、サンデーショック特有の併願パターンが鮮明に出た結果と言える。また、従来2日に試験日を設定する豊島岡女子学園中学や明治大学付属明治中学の出願数が減少傾向となった。このように、日程が変わらない学校の一部でも倍率が下がることがある。

このようなことから、影響を受けるのは、移動してきた学校と受験者層が重なり、偏差値がその前後の学校となる。
このような状況に対して、倍率に変動があるならば以下のような戦略を組むことも考えられる。

2月1日と2月2日で、サンデーショックの影響で第1志望と同じレベルの学校を連戦できる場合も、両日で背伸びすぎるチャレンジはせずに、片方を安全校にすることである。できれば2月1日の午後入試で合格を確保できるように組んでいくのが得策と考えられる。また分散の影響で倍率が下がりそうな「憧れ校」をあえて受験するという方法もあるだろう。しかしこのような受験計画をしていくには、1月の埼玉・千葉受験で、納得感を持ち、そして距離に関しても問題なく通える学校に合格している場合のみとなる。このようなことから神奈川県在住の受験生には、物理的に難しい点がある。

とにかくいずれにせよ、2日午後までに必ず合格できる学校を受験計画に取れ入れることが、よい結果を生む“受験計画”となるのは間違いない。

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