私立中入試本番スタート!
東京・神奈川の両都県で、私立中学入学試験がスタートした。首都圏というくくりで見ると、1月10日に埼玉県がスタートし、20日に千葉県がすでにスタートしている。
タイトルにもあるように「本番」とあるのは、やはり東京にある麻布中学や開成中学、武蔵中学の男子御三家や、女子御三家の桜陰中学、女子学院中学そして双葉中学があるからである。しかもそれだけではなく、最近ではこれら御三家に並ぶ学校が台頭してきている。中でも渋谷教育学園渋谷中学や海城中学、また神奈川県では洗足学園中や聖光中学からは目が離せない。
初日の2月1日は200校以上の学校で入学試験が行われ、雌雄が決せられている。
前出の東京の御三家や神奈川県の伝統校フェリス女学院、栄光学園といったように試験が1回しか行わない学校もあれば、1次・2次・3次試験やA日程・B日程・C日程、Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期試験といったように複数回行う学校もある。また学校によっては算数1科と銘打ったり、ステムポテンシャルと命名したりして、総合型試験1教科で合否を出す学校もある。これらを除けば基本的には4教科で試験は行われるが、1日や2日は午後の時間帯に試験を設ける学校もあり、これらの学校では国語と算数の2教科で合否を決めている。
ではどうして複数回試験を行ったり午後入試を設けたり、さらには1教科で合否を判断しているのか、という問に対しては、やはり生徒集めに難航しているという点は否めない。この難航というのは単に人数を確保というだけではなく、少しでも成績の良い生徒を、という目的がある。それは、保護者の多くがやはり出口となる大学進学状況を大きく気にしているからである。そしてこの出口となる大学合格実績が、生徒募集に大きく左右していることは間違いない事実なのである。
まだまだ入学試験が続く今日、受験生には実力を充分発揮し、頑張ってもらいたいところである。