大学入学共通テスト平均点集計
2月5日大学入試センターは、1月13日・14日に行われた大学入学共通テスト平均点の最終集計を行い発表した。センター試験事務局によると、受験者は本試験と再試験、追試験者を含め合計457,608人で、志願者全体に占める割合は93.03%であった。
注目すべきは「政治・経済」と「英語」のリーディングで、前身の大学入試センター試験を含めて過去最低の点数となった。
発表によると、過去最低点となった「政治・経済」は100点満点中44.35点、「英語」のリーディングは100点満点中51.54点に留まった。
一方、過去最高点の結果となったのは、「中国語」の200点満点中172.08点と「英語」のリスニング100点中67.24点であった。
毎回このように最高点と最低点が教科内で大きく乖離し、選択教科の問題となっている。例えば問題となっている「政治・経済」が属する公民では、「倫理・政治経済」の平均点は61.26点と教科内最高点になっている。この結果両科目の平均点の差は、16.91点と大きく広がった。また「中国語」が属する外国語では、「フランス語」の平均点が125.36点で教科内最低点となっている。この結果最高点の中国語と46.72点とやはり大きく差ができ、選択教科によっての獲得平均点で公平性が問題視されることとなった。
このような状況を受けて、平均点是正処置を今回も行うのかは定かではないが、受験生にとっては大きな問題となる。せめて教科内での平均点の差が10点以内にならないかと、問題作成者に願うところである。