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首都圏中学受験スタート!

首都圏の中学受験が10日、先陣を切って埼玉県でスタートした。いよいよ本格的に受験シーズンを迎えた。この後20日には千葉県が追従し、東京都と神奈川県は2月1日からスタートする。

1都3県の今年の受験者数は前年並みの52400人に達し、受験率は過去最高になるとの集計もある。このようなことから中学受験熱は高止まりの状態になっているといっても過言ではない。

少子化が進む中でも私立・国公立中の受験者数は、大手中学受験塾の多くが前年並みと予測しており、小学校6年生の児童数に対する割合を示す受験率は、過去最高の18.13%と見込んでいる。つまりおよそ5人に1人は中学受験をする計算となり、平均1クラス35人とすると、クラス内で7人くらいが受験を予定している計算となる。このような数値になっているのは、各中学校で打ちだしている特色に牽引されていると思われる。理系分野を充実させたカリキュラムや国際感覚を育む教育、中でも研修旅行や修学旅行先を海外とし、国際感覚の充実の一端を担っている。また神奈川のある中学校では、英語資格を点数化しているところがある。実用英語検定試験、いわゆる“英検”で、4級取得で20点の加点を、3級取得で30点の加点を、そして準2級以上の取得者では40点以上の加点をするとしている。このような方式を導入した背景には、中堅校と言われる偏差値50ポイント前後の学校は、国語・算数・理科・社会の4教科型の入学試験では受験生を集めにくいからだと話す。英語の加点によって、4・5年生から塾に通ってなくても受験に挑戦しやすいように考えた末のものだと担当者は話す。東京都のある中学校でも、入試説明会において保護者からの「英語の資格を評価するか」という質問を受けて導入を決めた。このような背景には2020年から小学校での英語の授業が本格化し教科化されたこと、また英会話などの習い事として通塾する児童が多いことが後押しをしたと思われる。

ある大手塾の話では、今年度1都3県の110校で、この英語の有資格者を優遇する措置がとられていると話す。

このように、各私立中学は生き残りをかけて独自色に躍起になっていることは間違いない。

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