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大学入学共通テストの不正のその後

今年2月に実施された大学入学共通テストの試験中、世界史の設問画像をスマートフォンで外部に送信し、不正に解答を得た事件は記憶に新しいところだ。この事件について東京地検は3月31日当事者の大阪市の女子大学生について、偽計業務妨害非行事実東京地検に送致した。そもそもこの事件は、東京の有名大学に入りたかったことが動機で、その後自ら出頭したことや猛省していること等をかんがみ、少年院送致の処分ではなく保護観察処分とした。

このような事件は今に始まったことではなく、残念ながら手段・方法はその時代時代によって違いはあれ、昔からあった事実がある。そのたびに受験生のモラルが問われ、試験を実施する側もその対策に追われる始末である。今回の事例も結局新たな手段、それを防ぐ手立てとのいたちごっこで、受験生をかばうあまり実施する側の対策が問われることが多い。しかし本当にこれでいいのだろうか。なぜ今回の女子大学生の案件が起きたのかを根幹から考えてみたい。家庭、学校、地域といった様々な環境、社会、世の中といった広義においても考えなければならないのではないだろうか。どこの大学に入るのではなく、入った大学で何をしたか、何ができたのか、そして何を得ることができたのかをもっと重んじる世の中にしてみてはどうだろうか。その先に良い結果が見えるように感じる。

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