デジタル教材が不登校児童にひかり
「自宅学習での頑張りが自己肯定感も高まる」という思いを掲げ、教材開発を手がけるのは「すららネット」の担当者である。これは不登校の児童・生徒を支援する動きが全国で広まり、最近では自宅学習に取り組めば学校に出席されたと見なす状況が後押しをしているという。
千葉県の会社員女性の小学校5年生の長女が学校に行けなくなったのは、4年生になった頃と話す。昨年の秋から自宅でパソコンを使い、算数など学ぶのが日課になっている。在籍する小学校では、用件を満たせば学校長の判断で“出席”と見なされることから、現在は出席扱いになっているという。長女の表情は以前より明るくなり、学習に対しても意欲的になったと会社員の女性は話す。
東京に本社を置く「すららネット」の教材を利用する不登校児童・生徒は約1500人で、その2割が在籍する学校で出席扱いを受けている。気になるのはこの教材の利用料である。3教科コースが8,000円で、これを高いか安いかの判断は難しいところである。
何故このような教材が広まりつつあるのか。それは児童・生徒の不登校者数が急激に増加したところにその理由の一端がある。昨年度の不登校者数は、前年度の25%増、24万4940人という数値までになり、これを受けて文部科学省では2005年からITなどを利用した自宅学習について、用件を満たせば出席扱いにする方針を示したからだ。しかもこれが広がらず不登校者が増える一方となっている。
不登校になると学習の理解・定着が遅れるだけではなく、特に高校受験に際して不利な状況になってしまう。出席数が足りず、成績が付けられない、調査書、いわゆる内申点が悪くなり進学に大きく影響してしまうのは避けられない。
早稲田個別港南中央教室においても、過去、そして現在もこのような不登校者が在籍している。算数・数学、英語を中心とした学習に取り組んでおり、通塾回数は週に2から3回である。オンライン教材も悪いものではないが、やはり対面授業に勝るものはない。学校には行けないが、塾には行ける。このように頑張ることができるのは、他の生徒が通塾してこない午前中や午後の早い時間に授業を設定していることが大きな要因と考えられる。
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