20年ぶりの新紙幣
日本銀行は20年振りに今月3日、新紙幣を3日に発行を開始した。各銀行などの金融機関での本格的な取り扱いは4日からとなり、早くもこの新紙幣を手に入れようと銀行には長い列ができた。
新紙幣は、最新の技術が投入され、かなり精巧に作られている。中でも3Dホログラムは世界で初めて採用されたもので、偽造防止に一役買っている。また誰もが使いやすいということを意識したユニバーサルデザインになっており、数字が今までよりも大きく印字されていたり、触って分かるようにお札の種類によって凹凸の位置を変え、違う場所に施されていたりと、かなり意識していることがわかる。
さて、この新紙幣発行のニュースは格好の入学試験問題の題材にされることは言うまでもない。
まず、そもそもこの新紙幣は何故定期的に発行されるのか、といった概要的なことに始まり、そのメリット・デメリットを押さえなければならない。また新紙幣の経済効果やその恩恵を受ける企業種と逆の支出を強いられる起業帰郷業種といったことも押さえたい。そして肖像画。今回一万円札は「渋沢栄一」、五千円札は「津田梅子」、千円札は「北里柴三郎」となっている。旧紙幣の人物と合わせ、これら人物を教育界に関わった人物と経済発展に寄与した人物というように大別される。とにかく教育関係については、旧紙幣の福沢諭吉とあわせ3人の人物が学校の創立に関わっていることから、これらの周辺知識は周到に準備しておきたい。また経済の発展に寄与した渋沢栄一に関しては、どんな業界にどのように貢献したか、といった具体的な事実をしっかりと押さえたいところである。まだまだある。裏面に対しても気を配りたい。千円札の裏面に画かれているのは、ご存知葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」である。葛飾北斎といった美術系で試験問題が出されても不思議ではない。
このようにどんなことがどのように問われてもいいように、まずは新紙幣を実際手にとって色々と観察しよう。意外な発見がある可能性は充分ある。
また個人的には、前回の新紙幣の発行が2004年とだいたい20年毎に発行されている。しかし次回は20後ではなくもっともっと先のように私は感じる。というのも支払いには現金ほ使わず、クレジットカードやスマホをかざして、といった光景を多く目にするからである。