大学入学共通テスト追試者が昨年の8.6倍に
大学共通テストの追試試験が、一昨日土曜日から二日間の日程で行われた。日程の内容は、本試験と同じで、初日の28日は地理歴史・公民、国語、外国語の3教科、2日目の29日は、数学と理科の2教科が行われた。この追試試験は、事故や病気等で本試験を受けられなかった生徒受験生向けに実施されるものである。この追試験による会場は、2021年以降、新型コロナウィルスの影響で各47都道府県に会場が設けられている。
大学入試センターによると追試者は3,893人で、大学入試センター試験時代からの統計によると、過去最多となった数字である。注目したいのはコロナ感染に追試者の人数はどれくらいかということであるが、その数は1,833人で、昨年の213人の8.6倍となった。
私立高校のある女子生徒は、本試験の数日前にコロナ陽性が判明した。最初は悔しさとショックで号泣したが、逆に「2週間の余裕ができたんだ」と気持ちを切り替えて会場に向かったと言う。また別の女子生徒は本試験の2日前にコロナ陽性が判明し絶望感からその後も勉強に身が入らなかったと言う。しかし予備校の先生から、「今まで勉強してきたことは、たった2週間で失われる事はない」と励まされ、何とか会場に向かうことができたと話す。
政府は今年5月8日から新型コロナを5類の疾病に分類し、コロナ感染を軽視する流れが見られる。このようなことから今年も昨年同様各47都道府県に追試試験会場が設けられたが、来年はどうだろう、と思わず懸念に至ってしまう。
とにかく、大学入試共通試験だけでなく、全ての試験には体調を整え、気持ちを落ち着かせて全力で向かって欲しいと願う。