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5分短縮小中授業時間

小中学校の授業時間は、1958年に学校教育法の施行規則で1コマあたり小学校で45分、中学校で50分と明記されてきたが、2008年の改訂では、創意工夫として教育活動に取り組めるよう時間の明記をなくした経緯がある。だが学校教育現場では小学校45分、中学校では50分という間隔が根強くある。

そのような中、時期学習指導要領改定に向けて、議論が今年秋にも開催される見通しとなっている。文部科学省は小中学校の授業時間を見直し、各学校の裁量時間を確保することを検討の1つのテーマにしている。しかし長年の授業スタイルを変えるのは容易ではないとしている。そして現行のカリキュラムを推進し、思考力や表現力等の育成を重視していくとしているが、なかなか難しい現状にあり、討論や発表、探究活動等の充実にも支障が出るのではと懸念している。

そもそも何故このようなことが検討されているのか。それは子供の学力や教育環境の格差も広がっているところにある。学校の実情にあった学習を実現するためには、学校の裁量の拡大する必要があるとしたからである。

文部科学省は時期学習指導要領の改訂で、現行と同じ時関数を確保しながら、授業時間を見直し、学校裁量の時間を設ける方向で検討するとしている。新しい学びへと転換していくためには、まずは硬直化した授業時間を見直しなければならないと強調した。

実際、授業時間を独自に見直して実行している学校は、小中学校で一部ですでに見られている。通常よりも5分短い40分授業を導入している横浜市立奈良小学校では、午前中に5コマの授業を組み、給食、昼休み後、短縮された20分の時間を学習タイムとして、漢字や計算学習の他、今日の授業の振り返りの時間にあてている。概ね児童からの評判は良好だという。

しかし、このような事は児童の学力低下につながらないのか、という懸念もされている。5分の短縮が授業の組み立てに大きく影響するという、多くは授業の導入に5分、そして授業の総括振り返りに5分。このようなことから授業そのものは35分で展開している。これが5分短くなると、やはり中身が希薄になりがちだという不安になる教員も少なくない。
プリントの配布や回収、タブレットの不具合の調整などを考えると、この授業時間の短縮はやはり考えざるを得ないだろう。

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