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何が違う?公立中と私立中…

学習指導要領が改訂され、削減されていた単元が復活したことにより、私立中と公立中のカリキュラムの差が縮まったとは言え、それでも首都圏では4万5千人の児童が受験に挑戦している。そうでもする私立中の魅力はいったい何だろう、と考えた時6つの大きなポイントがあると思われる。

まずは順番にそのポイントを記してみる。

➀公立にはない学校パターンがある

公立中はすべての学校が共学で、また特定の宗教を理念とした学校がない。これに対して私立中は、男子校や女子高、またキリスト教や仏教を建学の精神とした学校があり、選択肢の幅が大きく増えている。

②大学附属(付属)校の中学がある

首都圏にある大学の付属中学が多くある。早慶を筆頭にMARCH、また国立の筑波大や東大、横浜国大といった中学が多数ある。また慶応大学の付属中を例にとると、慶応普通部、慶応中等部、慶応湘南藤沢といったように1大学で3校も附属中があるパターンも少なくない。

③海外へ視野が向いている

私立中学だからこそ、海外の姉妹校に語学研修旅行や修学旅行、また交換留学生制度が設けられており、グローバル社会を見据えたカリキュラムがとられている。これらの費用は負担になることもあるが、中学生で貴重な体験ができることは間違いない。

④生徒にあった教材を取捨選択

公立中では地方自治体で統一され検定教科書にのっとって授業をしていくが、私立中では受験に打ち勝った生徒のレベルに合わせた教材を使って学習していく。例えば数学は副教材として購入した『体系数学』という教材をメインにして授業をしていく。だからこそ6年間のカリキュラムを5年間で終え、高校3年生では自分が目指す大学の問題に集中して取り組むことができるといったメリットが生まれるのである。

このようなことから、公立中より私立中の方が“優れている”という判断が多くの保護者から支持されている理由となる。高校受験が回避でき、6年間部活動にも力を入れることができる、また授業のレベルの高いだけではなく、数学や英語といった教科では1週間の授業時間数が2時間から3時間多くなっているというメリットも見逃せないところであろう。

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