大学共通テスト4科目で最低点を記録
1月14日・15日と2日間の日程で行われた「大学共通テスト」の平均点の最終結果が公表された。上記本試験と追試験・再試験を合わせた受験者数は47万4051人で志願者全体51万2581人の92.48%が受験したこととなる。
そのような中、生物、世界史A、政治経済、物理基礎の4科目については、前身の大学入試センター試験を含めて、過去最低点を記録した。ちなみに上記各教科の平均点は、以下のようであった。
生物 100点満点中 48.46点
世界史A 100点満点中 36.32点
政治経済 100点満点中 50.96点
物理基礎 50点満点中 28.19点
以上である。
昨年、大幅な難化を指摘されている数学の平均点は、簿記・会計を除いて軒並み上がった。
生物は、化学と物理との間で得点調整が行われ、加点がされた。生物においては2年連続で過去最低点を更新した結果である。
英語は共通テストになって以降、リーディングは過去最低、逆にリスニングは過去最高と相反する結果となった。リスニングはCDを駆使して、学校はもちろん、予備校、各塾でかなり力を入れた結果である、という感がある。
大学共通テストに限ったことではないが、毎年必ずどこかの教科で最低点を記録したり、難度が上がったりしている。受験生においては、どの教科が難しくなるのだろう、と不安を持ちながらの受験が繰り返されている。特に社会科や理科においては、科目が選択できるだけに、多くの受験生は自分の選択した教科は難しくならないでくれ、と思うのは当然である。しかしこのような現状がある限り、その願いは必ずしも叶えられないものとなる。ネガティブに考えるのではなくポジティブにここは考えることが必要ではないだろうか。少なくとも受験生全員は同じ問題を目にするわけだし、選択教科で差があったとしても今回の生物のように平均点による補正が行われるのである。要は、どんな問題に直面しても慌てず落ち着いて取り組む、全力を出し切れるかどうかが問われるのではないだろうか。
決して弱気にならず、繰り返しとなるが受験生みんなが同じ条件なのだ、という思いを強く持って試験には望んでもらいたいものである。