平均倍率1.18倍から1.17倍に下落
今月14日に行われる、神奈川県公立高校の共通選抜試験の願書が1日に締め切られ、昨日の志願変更期間の後の平均倍率は、1.18倍から0.01ポイント下がり、昨年同様の1.17倍になった。3,950人が志願変更をし、44人が志願を取りやめた結果である。全日制146校の定員数は40,930人で、これに対しての志願者は48,082人となる。中でも一番倍率が高かったのは、神奈川総合高校の単位制普通科の個性化コースの2.47倍から県内屈指の横浜翠嵐高校に代わり、その倍率は1.98倍と2倍を下回った。神奈川総合高校の単位制普通科の個性化コースは大きく下回り1.97倍になった。このような動きを筆頭に志願変更前において1倍の数値を下回ったのは、当初43校から、変更期間を経て36校に減った。
港南中央教室近隣で各校の状況を見てみると、平均倍率を超えているのは、県立横浜緑ヶ丘高校の1.71倍から1.41倍に、県立栄高校の1.69倍から1.47倍、県立清陵高校の1.49倍から1.35倍、市立金沢高校の1.47倍から1.35倍、県立柏陽高校の1.47倍から1.44倍、県立戸塚高校の1.41倍から1.29倍、県立舞岡高校の1.42倍から1.37倍と下がったが、県立氷取沢高校は1.33倍から1.36倍とわずかながら上がった。一方1倍を割っていた県立磯子工業高校化学科は、0.21倍から0.23倍、県立永谷高校の0.43倍から0.45倍、県立磯子工業高校建設科の0.69倍から0.79倍、県立釜利谷高校の0.77倍から0.76倍、県立磯子工業高校電気科の0.79倍から0.82倍、県立磯子工業高校機械科の0.87倍から0.86倍といったところで、若干の上下の動きはあった。ここで注目したいのは、磯子工業高校では志願変更後も全ての学科で1倍を下回っていることである。このような状況は今年に入ってのものではなく昨年、一昨年と同じで、今後もこのような状況は続くと思われる。1倍を多くの学科やコースで割り込むのは、工業だけではなく海洋科学科や家庭科、看護科、福祉科で見られル。また商業科や農業科、クリエイティブスクールのおよそ半分の高校でみられ、今後の再編、合併統合の課題となるであろう。さて前での1倍を大きく割った県立永谷高校であるが、「室長のつぶやき」でも紹介した永谷高校と横浜桜陽高校との合併によって倍率がどのように変化しているのか注目したい。永谷高校の倍率はおおかた予想通りであり、特筆することはないが、横浜桜陽高校の倍率は1.07倍と少々上がった蓋開けで、最終的には変更後1.13倍となった。合併する影響がどれほど反映しているかは定かではない。
今後も再編、吸収合併は、生徒の減少により加速されると思われ、その動向には目が離せない。広くアンテナを持って受験勉強に勤しんでもらいたい。