障がいがある中高生の就労支援
横浜市の南に隣接する横須賀市では、今年2023年の夏から中高生に特化した自立を目指した支援をすることを目的とした施設が開所する。横須賀市商工会議所が中心となり、一般社団法人「SUKA-SUKA-IPPO」(スカスカイッポ)が運営する放課後等デイサービスと連携する。職場体験を通して利用者のスキルアップを図ることをベースとしている。最大の注目点は、商工会議所が放課後等デイサービスと連携して就職支援をするのは全国初めてとなる点である。
具体的には夏休みや冬休みといった学校休校中に、会員企業に職場体験を受け入れてもらうよう依頼していると言う。習得したスキルによって三段階の「キャリア認定書」を発行するなどして、障がい者の意欲向上を促していくという構想もある。この認定書は起業にとって採用の目安となり、人手不足の解消にもつながるのではないかと期待できるものである。
横須賀商工会議所の会頭である平松氏は、最初は支援を長続きさせていくためにも20社くらいから始めたいと語る。まずは自分が理事長を努める「かながわ信用金庫」で利用者を進める考えであるとも話した。
全国初、と言うのは何にしても非常に難しい事だと思う。支援ということを見たとき、放課後デイサービスは全国どこにでもあるような状態ではあろうが、このような就職を見据えた取り組みは、正にこの障がいのお子さんを持った保護者にとってはこの上ないものであると思われる。受け入れる企業も色々と努力や創意工夫をしなければならないだろうが、是非ともこの点については応援したい。
このような取り組みが成功を収め、他の自治体にも普及をし、全国に広がっていくことができればと願う。と同時に子どもたちが地域で安心して暮らしていける、生きていける道筋ができればと心から願うところである。