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悩める門出、マスクの着脱

3月1日、全国の多くの高校で卒業式が行われた。文部科学省による「マスクなしを基本」の方針を受け、神奈川県でもほとんどの高校で卒業証書授与式が慣行された。各学校の体育館や講堂では、3年ぶりに顔を見せながらの門出を祝う姿が見られた。卒業生はコロナ禍で制限を受けた3年間を振り返り「我慢も多かったが忘れられない高校生活になった」と語った。

会場へ入ったあと、着席するとマスクをする生徒の姿が見られた。そのような中、校歌斉唱では全員がマスクを付け色々な思いを込めて歌った。

文部科学省は2月の通知で、入退場や卒業生証書授与式ではマスクなしを基本としつつ、マスク着用を希望する生徒児童への偏見や差別を生まない指導を求めていた。ただ、この「マスクなしを基本」とした表現に違和感を抱いたという現場も少なくはなかった。それは「基本」という表現が曖昧であること、また命を守るために今まで我慢をしてし続けてきたのに、卒業式だけ外すというのに戸惑い、抵抗感があるという意見も少なくはなかった。そして国立大学の後期試験を控えている生徒もいるとしたことから、という声もあった。このようなことから学校としてマスクを外すことを推奨できないとした学校が目立った。

今年の卒業生は、入学式直後からコロナによる休校で、高校生活が充分楽しむことができたのだろうか、と今一度考えてしまう。生徒たちはそれ相応なりに楽しみや学習機会を見つけ卒業に至ったわけだが、とにかく制限による生活は窮屈であったことには間違いない。大学に進学する生徒、社会人になる生徒、そしてもう一回大学受験を目指す生徒もいるだろう。

いずれにせよコロナに負けることなく打ち勝ち、卒業を手に入れたのだから、これからも何事に対しても頑張ってもらいたい。

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