県立永谷高校・横浜桜陽高校 統合
神奈川県教育委員会は9月29日、港南区にある県立永谷高校と戸塚区にある横浜桜陽高校の再編・統合をすることを発表した。少子化社会における「県立高校の適正配置」によるもので、27年度に新しい高校がスタートする。校舎は横浜桜陽高校を使用とするもので、永谷高校の跡地の利用は、現在未定となっている。
ここ最近の横浜桜陽高校の倍率は1倍をわずかに超える倍率で、定員より一桁の人数が合格できない状況が続いている。しかもこの倍率は、志望校変更期間を経て調整された後の数値となった年もあった。一方永谷高校は、ここ最近定員をずっと割り続けており、3年前位から定員の半数から3分2程の募集しかできていない事実がある。このようなことから塾業界では、永谷高校の統合・合併は噂されており、どこと統合・合併するかが話題となっていった。
今回の発表では、この両校の統合の他、旭高校と旭陵高校、藤沢清流高校と深沢高校、田奈高校と麻生総合高校、小田原城北工業高校と大井高校、以上の8校と合わせて10であった。
永谷高校と横浜桜陽高校の統合・合併後においては、単位制の全日普通高校になる予定で、横浜桜陽高校の現状がベースとなるようである。永谷高校の『進路実現プロジェクト』と横浜桜陽高校の『キャリア教育の継続』といったことが存続、受け継がれればよいと思うところである。
さて古くは、港南中央教室近隣では日野高校と野庭高校、清水丘高校と大岡高校、港南台高校と上郷高校、そして近年では氷取沢高校と磯子高校の統合・合併が記憶に新しい。今回の両校の合併における受験生の影響はどうなるであろうか。両校とも学校偏差値では下層位置にあり、成績が振るわない生徒の選択が狭まった事は間違いない。港南中央教室からは地下鉄一本で行くことができた永谷高校がなくなったのは、色々な意味で厳しい状況となるであろう。ちなみに横浜桜陽高校は戸塚駅からバスを利用し、その所要時間は約20分である。朝は国道1号の戸塚警察署前の交差点の渋滞があり、距離にしては時間がかかる感じとなる。しかも雨などお天気が悪いときにはこの渋滞はかなり激しくなる。だからといって歩くのは非常に厳しい距離にあり、通学には便利とは決して言えない。
今後も生徒の減少はまだまだ続くことから、どの学校とどの学校が統合・再編するか、目が離せない状況がしばらくは続くであろう。