お知らせ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 室長のつぶやき
  4. 特別支援学校教室不足が深刻

特別支援学校教室不足が深刻

何らかの障害を持つ児童生徒が通う神奈川県内の公立の特別支援学校で、教室の不足が深刻な問題となっている。最新の文部科学省の調査情報では、その数148教室にのぼるという。この背景には、特別支援学校の児童生徒の増加が原因とされ、このため教育環境の急務が叫ばれている。

このように教室不足に悩まされている自治体は、神奈川県だけではなく、首都圏を見てみると東京都の508教室、千葉県の263教室、埼玉県の189教室に次いで神奈川県は多い数字となっており、全国順位では5番目の多さとなっている。

神奈川県では、前回の2021年の調査からは13教室減ったものの大幅な不足解消には至っておらず、今後障害への周知理解が進めば進むほど、減少傾向には至らないとする専門家もいる。さらに早期に知的障害と診断されることで、専門的な教育を望む保護者に対応していく方向性が、拍車をかけていると言える。

県内で不足する148教室のうち、すでに授業に支障が出ている教室の数は85教室に、さらに今後の児童生徒の増加をかんがみると63教室は早急に確保しなければならないとされている。そのような中、学校現場では、教室に仕切りを設けて2教室にしたり、本来教室ではない場所を教室として運営していたり、と様々な工夫をしているが、すでに限界に達していると言う。

このような状態を受け、神奈川県特別支援教育課の担当者は、横浜市や川崎市では特別支援学校新設に向けた動きがすでに進んでおり、教室不足を解消し環境の整備に努めたいと話している。

関連記事