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子供の誤嚥死拡大止まらず

食べ物を喉に詰まらせる「誤嚥」による子供の脂肪事故が絶たないことを受け、こども家庭庁は新たな事故防止策を検討するため、初調査に乗り出すことを報じた。国が策定している指針の見直しを視野に、今年度中に対策をまとめたいとしている。

厚生労働省によると、誤嚥によって死亡、窒息死した5歳未満の児童は、2022年度が10人、2023年度は8人で、ここ最近の10年間で108人に達している。

誤嚥死は、睡眠中やプール・水遊びに続いて今や事故件数が多くなっており、食べたものを良くかまずに飲み込もうとしているという低年齢ならではの特徴があげられる。また窒息死しやすい食べ物として、リンゴやミニトマト、ぶどうや白玉団子などを厚生労働省はあげている。

昨年度厚生労働省が保育士4万人以上を対象に行った調査では、指針を知っているのは68.6%に留まっており、呼んだことがあると解答した保育士は58%にしか至らなかった。

重大事故がなくならないことに、一部の自治体では学校給食にウズラの玉子やりんご、こんにゃくを献立の材料から外すなどの対策をしているところもある。確かに危険や誤嚥といったリスクを避けるには、こうしたこともやむを得ないことなのかもしれない。しかし、私としては何か違うような気がしてならない。

このような誤嚥の危険を避けるために、「これらのおかず(食材)は、良くかんでから飲み込むようにしよう」といった指導を徹底することがむしろ大切なのではないかと思う。管理栄養士などは、特に子供の成長にあわせ栄養価などを考慮して食材を選定している。このようなことから誤嚥の危険性があるからと言って献立材料から外すことは、「本末転倒」といったことにもつながりかねないと感じる。

こういったことは、各家庭でも起こりうることなので、まずは保護者が食事毎に注意喚起をすることが防ぐ第一歩と強く感じる。

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