ネットゲームに没頭、授業無視
2024年まであと2年。小中学校の生徒に端末が一人一台に割り当てられてから早一年。そのような中、全国各地の学校で様々な問題が露呈し始めている。ある小学校5年生のクラスではたびたび授業が中断してしまうとある先生は語る。調べ学習の中、ある生徒は授業と関係ないインターネットの無料ゲームに興じているという。このような生徒はどのクラスにも4、5人はいるのが現状で、中学生においてはゲームだけではなく授業に関係ない動画を見ている。先生が注意すると中には「うるせぇ」と逆切れする生徒もいるという。このため授業を優先するため黙認してしまう先生がいるのが現状であるらしい。
このような事は一人一台の端末導入の際、充分予見できたことで、想定内のことであるはずである。しかしこれらに対して何も対策を講じることなく半ば見切り発車した結果が招いていることだと思われる。
先日端末を利用したデジタル教科書においての故障やフリーズといったハードの問題をここで取り上げたが、どうやらこちらの問題の方が根は深いと感じる。「自制心」。この言葉は今の教育現場、生徒にとってはもはや関係ないのだろうか。これを教えて身に付けさせなければならない大人にも責任の一端はあると感じる。