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拡大する中学校の学校給食

神奈川県内の中学校では、給食を導入する動きが広がっている。横浜市の「浜弁」のように、お弁当制度をとっている学校は多数あるが、給食を実施している学校はまだまだ少ない。2018年には給食実施率は県全体で44.5%であった。この数値は全国ワーストクラスのものであったが、2021年には82.3%と全国でもトップクラスの数値へと躍進した。この2021年には伊勢原市や横須賀市、秦野市が次々と実施にこぎつけた。これは共働きの家庭が増えており、給食実施を求める声に答えているかたちである。これに加え、地元の食材親しむ機会にしようとする自治体も出てきている。

この給食についての生徒の声を聞いてみると、実施に難色を示す生徒もいるのが事実である。その一番の理由は「好きなものが食べられなくなる」というものであった。これに対して成長過程にある中学生においては、栄養の確保とバランスが大切である、と保護者からの要望があった。このようなことから給食導入が加速しているが、ここで大きなハードルがある。それは給食センターの確保である。このハードルに対して、葉山町立の葉山中と南郷中では、小学校の給食センターを利用した親子方式を採用しての提供実施となっている。

中学校の給食実施については、上記したように色々とハードルはあるものの、生活様態が共働きという状況をかんがみれば、この流れは自然であり、今後各自治体で実施のハードルを越えていかなければならないであろう。義務教育の小学校と中学校を一貫とする動きの中では親子方式は非常に有効で、早稲田個別港南中央教室のすぐ近くにある笹下中学校は、南台小学校と隣接している事から、容易であると考えられる。その他港南区の日限山中学校と南舞岡小学校は1ブロック隣の敷地にあったり、南区にある藤の木中学は藤の木小学校と道路を挟んで隣にあったりしている。保護者の声にできるだけ多く答えるためにも、こういった学校からすぐにでも始めることが望まれるだろう。
 

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