水の事故、今年も
梅雨らしい梅雨を感じることなく暑い真夏の日々に突入。そのような中、残念なことに水の事故が起きてしまった。毎年、用水路で魚捕りをしていた小学生が深みにはまって、とか、また遊水池に入って水遊びをしていて足を滑らせて、とかとにかくこういった水の事故はきりがない。本記事で取り上げるのは、学校のプールでの事故である。
今月6日、高知市立長浜小学校4年生の男子児童が、前日の5日に行った水泳の授業で溺れ、死亡したと同教育委員会が発表した。長浜小学校のプールは濾過装置につながるポンプが故障しており使用ができなかったことから、近隣の海南中学校で水泳の授業を実施した。中学校のプールの水深は、生徒児童の成長に伴って最大水深が小学校のものより深くなっている。小学校のプールでは水深が100㎝から110㎝となっているが事故があった生徒が練習をしていた場所の水深は130㎝だった。
中学校のプールで授業を行うことに対しては、両校の先生が回数を重ね充分話し合い検討したとしているが、このような事故が起きてしまったという。
事故当日は、水泳の授業は36人の児童が受けており、教頭先生を含めた3人の教師が監視監督をしていた。事故が起きた当時、教員はいずれも気が付くことができず、近くにいた児童が気が付き、溺れた児童をプールサイドへ引き上げたと言う。児童は呼吸をしていないことから、教員が心臓マッサージを行い、その後救急隊へ引き渡した。しかし同日夜に、搬送先の病院で死亡が確認された。
昨年、滋賀県の小学校では、民間の学童保育でも同じような事故が起きている。
数々の水の事故がありながら、どうしてこのような事故がなくならないのか。監視監督する大人が、どこか大丈夫だろうという楽観した気持ちが潜んでいることに原因の一つがあると思われる。
今後、このような事故が起きないことを、切に願うばかりである。